無二の彩湛え露草朝日浴ぶ 締め直す再挑戦の登山靴 投錨の漁師日焼けの腕太し 薄まりしアイスコーヒー句稿の夜 断層の鋭き亀裂野路灼ける 地震激し給水を待つ炎天下 炎ゆる日日仮設住宅建てる音 天の涯想うひととき銀河の夜 送り火に語りたきこと募りゆく 月涼し瞬き寄せる渚波 砂日傘閉じて落暉の浜惜しむ フィナーレの花火散りゆく湖の黙 夜の秋百科事典の光沢紙