保護鳥を放つ半島初夏の風 夕牡丹有終包む陽のベール 花蜜柑点描となり山香る 翠影の湖面にボート襞展げ 羽抜け鳥忍ぶ梢の佇まい 万緑の森に生命の響き合う 次代継ぐ祇園囃子の稽古の灯 迫り来る夏台風に計崩る 梅雨晴れの大会祈る師の忌日 梅雨深し時空孕みし堂の色 一つ鳴る鉄風鈴の里の寂 青葉光げ世界遺産へ沸く宮都 打ち水の夕べ町家の史の匂い