花杏詩人の郷の風甘し 老桜を培い護る老いし樹医 団子屋の床几に憩う花の下 津波禍の記憶切なし春の浜 花菜畑小学唱歌さながらに 支えられ八十路の坂の松緑 母の日の遺影に語る独り言 米寿祝ぐ八十八夜の茶の香り 優勝の名乗り厳か五月場所 富貴草植物園の王座占む 庭園に轟音走る作り滝 冷房裡四季の巡りに疎く住む 蜜豆を供えし遺影若き笑み