嚙み合わぬ元首会談春愁う   照葉

満開の桜堤に抱く孤愁   相月

杉花粉飛来に慣れる里住まい   瑶星

春の鹿闇にさ迷う細き脛   楊花

折り込みの種苗広告春を呼ぶ   禾穂

相席の一会に弾む梅見茶屋   葉苗

試歩の道風の匂いに知る立夏   昭子

春の風希望が適い任地へと   野乃花

若葉道速度優しき教習車   琴音

釣り糸に心預けて小春風   千鈴

黙黙と働く人夫息白し   柚花

筋状に襲う雪雲牙を剥く   翠風

義仲忌戦国哀史詩(うた)残す   紫野

点す黄の色奔放にいたち草   希瑛

春の雪成果残せず去る職場   直子

復興へ人心満ちて桜待つ   和子

学び終え雪晴れの道弾む声   弘美

梅花祭菅公愛でし香の清し   佳歩瑠

コンビニにおでんの匂い昼餉時   巴

純白を飽きずに眺む雪の舞い   麗春

投稿者

kotetsu

蟻塔会同人

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